ガンに熱でダメージを与え、免疫力を増強させるガン治療
ハイパーサーミア
ガンになってもあきらめないで! 注目されるハイパーサーミア＜温熱療法＞の効果 (単行本・ムック) / 近藤元治/著
「ガンになってもあきらめないで！」近藤元治 毎日健康サロン
ガンの標準の治療といえば
①「外科手術」→メスでガンを切り取る
②「化学療法」→抗がん剤（注射や飲み薬でガン細胞を破壊する）
③「放射線治療」→ガンにピンポイントで放射線を当てて消滅させる。
ハイパーサーミアはこの標準治療に次ぐ健康保険で認められた４番目の有力な治療法。
「温熱療法」です。（保険がきいて低額で受けられる）
叔母が胃ガンの治療に、抗ガン剤と併用して使っていたの。
ハイパーサーミアは、ガンの弱点をつく治療法なのよね。
ガンの弱点＝熱に弱い
普通、正常な組織は熱を与えると血管を拡張し、血流を増やして温度を下げますが、ガンに栄養を送る血管は、熱を下げる働きがありません。
熱を与えるとその熱を下げられないまま４２度に上昇し、ガン細胞は破壊されるのです。
ハイパーサーミアは、ガン組織と正常組織に同時に熱を加えて、ガンだけを破壊し、他の正常な細胞は免疫力を上げる温熱治療です。
風邪の時も体内に入ったウィルス、細菌を殺すために熱が上がるわよね。
体内に入ったウィルス、細菌を殺すのは免疫細胞ですが、
免疫細胞は温度があがれば、活発に働き始めるため、熱が出るのです。
ガンの標準治療は、抗ガン剤にしろ、放射線にしろ、他の正常な細胞にまで影響を与えてしまいますが、
温熱療法のハイパーサーミアは、副作用がなく、身体の免疫力が上がります。
具体的な治療内容
ガンのある部位を電極ではさみ、電磁波で深部にあるガンに熱を与えます。
ガン周辺を加熱します。
機械の上に寝て、熱をガンの周辺に与えます。
治療時間は約４０分。準備を含めて約１時間です。
汗をかくぐらい体が熱くなります。
ハイパーサーミアの抗ガン剤、放射線との併用効果
抗ガン剤は、患者が耐えうるぎりぎりの量が投与されます。
血液にのって抗がん剤という名の大量兵器が、直接ガンへと送り込まれるわけです。
当然副作用はきつくなります。
ハイパーサーミアの併用
ガンに熱を与えると、ガン内部の血流が増え、抗がん剤が普段よりも多くガンへと流れ込みます。
抗がん剤の量を減らしても同じ効果が期待でき、副作用が軽減できます。
ハイパーサーミアの費用（保険適用期間）
ハイパーサーミアは、健康保険が使え、他のガン治療に比べ格段に安い費用で、治療期間に制限はありません。
ですが、保険適用期間があります。
ハイパーサーミアの治療は一週間に一回。
これを８回（２ヶ月）が健康保険が使える期間。
深在性悪性腫瘍→９万円
浅在性悪性腫瘍→６万円
なので、
深部の臓器にできたガンだと３割負担で２ヶ月の自己負担が２万７千円です。
後期高齢者の１割負担なら９千円。
２ヶ月を過ぎると、数ヶ月間は自費で治療となります。
叔母の場合は保険適用期間２ヶ月→２ヶ月は自費（１回１万円）→保険適用の繰り返しだったような・・・うろ覚えでごめんなさい。
場所（部位）を変えれば引き続き保険が使えたと思います。
ガンでなくとも、人間必ずいつかは死を迎えるものですが、自分であっても、家族であっても、
痛み、苦しみのない最期でありたい、あってほしい、と思うのではないでしょうか。
ハイパーサーミアの治療を続けた方の最期は、ほとんど苦しみのない静かな最期を迎えるといいます。
「温熱療法で免疫力が保たれ、エンドルフィンなどの幸せホルモンが出て体調が維持できるから」
私の友人のお父さんが末期のガンでした。
ハイパーサーミアの治療ができる病院が近くにあったため、説明を受けにいってみると
それまで落ち込んでばかりいたお父さんが、笑顔になり、前向きになり、喜んで治療をされているとのことでした。
友人のお父さんの余命は、年内といわれていましたが、治療を続け、ガンは小さくなっていきました。
残念ながら、３年後にお亡くなりになりましたが、
友人は、ハイパーサーミアを教えてくれてありがとう。
といいました。
苦しむことなく逝かれたそうです。
ガンに熱でダメージを与え、免疫力を増強させるガン治療
ガンになってもあきらめないで! 注目されるハイパーサーミア＜温熱療法＞の効果 (単行本・ムック) / 近藤元治/著
ガンの成り立ちからガンと戦う戦略、肝臓や膵臓、乳ガンなどのいろいろな症例とその効果や治療成功例など、分かりやすく書かれています。
抗ガン剤治療をすすめる医者が、ハイパーサーミアをすすめない裏の事情なども・・・。
