1000年の歴史を持つ日本人に愛されてきたオイルってなんだかわかる?
椿油でしょう。日本人の艶のある黒髪を育ててきたオイルよ。
椿油が1本あれば、夜のクレンジングも朝の洗顔も髪のトリートメントもいらないのよ。
椿油といえば、髪専用というイメージが強いわよね。
ええ。でも馬油と同じく保湿に優れた肌の機能を高める天然のオイルなのよ。
舞妓さんが化粧落としに使っているのも椿油よね。
あの白い厚塗りの化粧を落とすんだもの。
クレンジングとしても優秀ね。
椿油は万能オイル
椿油は、あるときはクレンジング、あるときは美容液、あるときは髪のコンデショナーと、万能な働きをします。
椿油がスキンケアに良い理由
皮脂に近い成分:オレイン酸
オレイン酸を多く含むオイル=オリーブオイルよね。
実は、椿油はオリーブオイルよりもオレイン酸を多く含んでいるのよ。
皮脂に最も近くて乾燥対策=保湿に優れているの。
椿油は、不乾性油という乾燥しにくい油なので、洗顔後、濡れた肌に椿油を馴染ませれば、化粧水や美容液を与えたようになり、肌のバリア機能も高まります。
サポニンが豊富
椿油は、オイルの中でも殺菌・抗菌作用が高く、非常に酸化しにくい性質を持っています。
酸化した油とは、活性酸素が発生した油ということです。
活性酸素は細胞をサビさせる老化の元です。
肌につければ、肌の老化を促進させます。
酸化しにくい椿油は、安心して肌に使えるわね。
天然の界面活性剤
メイクの油は油で落とすのが一番です。
ですが、市販のクレンジング剤のほとんどは、石油などからつくられた合成界面活性剤です。
界面活性剤って?
メイクの油を乳化させ、落としやすくするす物質のことよ。
化学物質でできている合成界面活性剤は、角質層を荒らし、肌本来のバリア機能を低下させてしまいます。
椿油に含まれるサポニンは、天然の界面活性効果を持ているため、肌の機能を妨げることなく、メイクをキレイに落としてくれます。
お風呂上りにアイメイクなどの洗い残しを見つけた時も、椿油をなじませれば、キレイにとれるわよ。
日焼け止め対策
引用元:美人はツバキでつくられる-一生ものの美肌をつくる椿オイル美容法-スカーレット西村 日本東洋医学会指導医下田憲監修 総合法令出版
新たな研究では、椿オイルに紫外線から肌を守る働きがあることも分かってきました。
日焼け止め製品には大きく分けて2つあります。
紫外線吸収剤は、科学的な仕組みでエネルギーを吸収し、紫外線が肌内部に入るのを防ぎます。
紫外線散乱剤は、物理的な仕組みで紫外線を散乱、反射させます。椿オイルで肌を均一に覆うと、散乱剤に近い働きをすることが明らかになっています。
紫外線のダメージを防ぐことまではできないのですが、普段のスキンケアと同時に、最低限の対策げできるのはとても効率的です。
椿油を塗った後に、SPF30以下の日焼け止めを塗るといいわよ。
椿油がバリアの役目をすることになるの。
SPF50を超えるものは、逆に乾燥しやすい肌をつくってしまうのね。
椿油は夏場のお手入れにも最適
椿油は、使用後もさらっとしてるから夏場のお手入れにも最適よね。
ええ、冬は、しっとり感の強い馬油もいいわよ。
椿油の後は氷でマッサージ
肌は冷やされると、温度を一定に保とうと、血流を増やします。
アイスキューブマッサージは、その血流をより一層促します。
アイスキューブマッサージを続けていたら、シミがだんだんと薄くなったという体験談もあるそうよ。
椿油でマッサージした後に、氷でくるくる撫でれば、氷の水と椿油がしっとりした保湿のベールを作ってくれるわね。
日本人の艶のある黒髪を育ててきた椿油
シャンプーを流した後に、頭皮マッサージに使ったり、半乾きの髪に毛先の方からつければ、しなやかな髪になります。
翌日の髪の艶が全然違うわよ。
大島椿が昔から有名だけど、私はコスパの良い黒ばらを使ってるわ。